なぜ決算書を読むのか
比較サイトの紹介手数料は業界の公然の秘密だが、具体的な金額は公表されていない。しかし上場企業には決算説明資料の開示義務がある。そこから逆算すれば、1件あたりの紹介手数料の相場が見えてくる。
調査対象
太陽光発電の比較サイトを運営する上場企業3社の直近の決算説明資料を確認した。企業名は伏せるが、いずれも東証上場企業で、リフォーム・住宅設備の一括見積もりサービスを展開している。
判明した数字
3社の決算資料から読み取れた数字を総合すると、太陽光発電の見積もり案件1件あたりの顧客獲得コスト(CAC)は20~35万円。これは「問い合わせ1件あたり」ではなく「成約1件あたり」の数字。問い合わせベースだと5~8万円程度になる。
消費者への影響
この紹介手数料は最終的に消費者の見積もり価格に上乗せされる。つまり比較サイト経由で契約すると、直接契約より20~35万円高くなる計算。200万円の工事なら10~17%の上乗せ。これを知った上で比較サイトを使うかどうかは、消費者の判断だ。
補足:決算書の読み方
上場企業の決算説明資料は、各社のIRページから無料でダウンロードできる。「セグメント別売上高」と「送客件数」が開示されている場合、単価を逆算できる。投資家向け資料なので数字に嘘はない。

コメント